睡眠障害ってどんな病気?
睡眠障害と聞くとただ眠れない症状を考えてしまいがちです。よく「眠くなったら寝れるよ」などと言われますが睡眠は健康のためにたいへん重要です。
睡眠は、心身の疲労回復をもたらすとともに、記憶を定着させる、免疫機能を強化するといった役割ももっています。健やかな睡眠を保つことは、活力ある日常生活につながります。さらにはその人の睡眠状況はこころの健康のバロメーターとも言えます。
睡眠障害とはさまざまな病気の総称
- 睡眠障害とは睡眠になんらかの問題がある状態をいいます。
- 眠れなくなることはよくありますが眠れないイコール不眠症ではありません。
- 生活や環境習慣によるものあります。
- 精神的・身体的な病気からくるものもあります。
- 薬によって引き起こされるものもあります。
- 睡眠の問題は1つの原因や病気だけでなく、いくつかの要因が重なって起こってくることも多くみられます。
- 不眠
- 日中の過剰な眠気
- 睡眠中に起こる異常行動や異常知覚・異常運動
- 睡眠・覚醒リズムの問題
- いびき・無呼吸など人から指摘されるものもあります。
寝つきが悪い、途中で起きてしまう、早くに目が覚めてしまう、などの不眠症状に応じて、睡眠衛生指導を行った上で睡眠導入剤が使用する場合が一般的です。最近では依存習慣性のない新しい作用を有する睡眠導入剤も発売されて睡眠障害の薬物治療の選択肢も豊富になってきています。また、必要に応じて抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬なども使用されることがあります。
症状やサイン、診察や検査から、その原因となる疾患が適切に診断され、原因に応じた治療を受けることが重要です。
出典:厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_sleep.html睡眠動向加工して作成