大阪 天王寺 医療法人 平山クリニック

認知症の家族の方に

認知症の家族の方に

昨今、よく耳にする「介護疲れからの殺人事件」これは決して他人事ではありません。

老老介護という言葉は聞かれたこともあると思いますが「老老介護の現状は在宅介護者の約7割が60歳以上」(厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」/H25)
ご自身が高齢なのに高齢者の親の介護をするのはたいへんなことです。

ギリギリまで介護のストレスを自分ひとりでかかえこんでしまう。
介護中は、自由な外出もしにくくなるため、どうしても孤立してしまいがちになる。
認知症の方の介護は周囲も疲れきってしまいます。

介護の疲れを少しでも軽減するために

症状を軽くする

認知症の症状は障害の中核となる記憶などの認知機能障害と、かつて辺縁症状(周辺症状)と呼ばれた行動異常・精神症状(行動心理症状BPSD:とも言います)に大別できます。行動異常や精神症状には、不安・焦り・睡眠障害・徘徊・家族への依存・暴力および、せん妄などがあてはまります。

周辺症状へはまず非薬物療法を中心に

周辺症状は中核症状よりも介護者の強い苦痛になることが多く、効果的な薬をつかって症状をおさえたくなるのですが、かつて周辺症状に使われていた薬の中には、認知症の症状をかえって悪化させるものがあるので、薬物療法には慎重を要します。

まずは薬に頼らず、患者さんを刺激しない(例:つじつまの合わない話を患者さんがしても否定したり、叱ったりしないで耳を傾ける態度をとる)、規則正しい生活をおくるようにこころがける、環境を急激に変えないようにする、などを基本とします。
また、認知能力を高めるためのリアリティ・オリエンテーション(常に問いかけを行い、場所・時間・状況・人物などの見当識を高める)、簡単な楽器演奏や運動などで刺激を与える、過去を回想するなどの療法を行う場合もあります。

症状が進んでくると周辺症状も徘徊や便こねなど激しくなってきます。この段階になっても薬を使わないことにこだわって、介護者が疲れ果ててしまうようなことがあってはなりません。こうした激しい周辺症状に対しては薬物治療を試すこともあります。
薬物治療は専門家の指導のもとに、患者さん本人の反応を注意深く観察しながら進めてください。

介護者が疲れない工夫を

介護者が疲れてしまうと、患者さんもそれに反応してますます症状が悪化して問題行動が激しくなってしまいます。介護保険制度サービスを活用して、介護者が休養をとれる環境を作ってください。デイサービス、ショートステイ、ホームヘルパーの家事援助や身体介護、看護師等による訪問看護など様々なサービスがあります。

当事者同士が話しあう機会を

同じ境遇にいるもの同士が語りあうことも、ストレス軽減に効果的です。患者会などの情報交換や話し合いに参加するのもいいでしょう。

「認知症の人と家族の会」大阪支部 06-6626-4963

つらいときは介護者も医師に相談を

それでも介護者は、精神的に追いつめられ、うつ状態などになりやすくなっています。苦しいときは医師に相談できる関係を作っておきましょう。

「介護支え合い電話相談」 0120-070-608

お気軽にお問い合わせください TEL 06-6775-8585 受付時間 9:00 - 12:00 / 16:00 - 19:00
火曜日は 9:00 - 12:00 / 15:00 - 18:00
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[ 日・水・祝日・第2土曜日は休診となります]

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