例年のように決まって2月に入ってからは花粉症に対するお薬を所望される患者さんが増えてきます。症状の軽重はありますが、幸いにも花粉症にならずに済んでいる私にはその大変さは実感できません。花粉症ばかりは40歳代、50歳代からでも初発することがあり、そのメカニズムは専門外なので不詳ではありますが、単にスギ花粉が増えたからとだけで説明がつくのだろうかと疑問に思います。PM2.5なる言葉はここ数年来言われるようになったかと思いますが、実はかなり以前から・・・黄砂と言われる時から?それに混ざって我々に何らかの影響を与えたのではないか?その結果として花粉症の増大につながったのではないかと考えるのは短絡的なのでしょうか?花粉症の方のご苦労に応えるべく必要に応じて抗アレルギー薬だけでなくステロイド含有のお薬、点鼻薬も処方しています。先日耳鼻咽喉科の先生に花粉症(アレルギー性鼻炎)の方の鼻粘膜へのレーザー治療について尋ねましたが、その治療が必ずしも効果が約束されるものではないとお聞きしました。日本では幸いにして当たり前のように空気と水に不自由することなく、また何の疑いもなく日常生活を送っていますが、気づかないだけで様々な有害環境因子に曝されているのかも知れません。と言っても現実生活の中ではどうしようもなく、流行中の面前のインフルエンザにかからないようにまずは手洗い、うがい、人ごみでのマスク着用しかないでしょう。そのような様々な理由があるにしても、今日の診察時でどう考えても「伊達マスク」と思しき患者さんがおられました。一言お断りが欲しいものです。